クレジットカードの中にはカードを保有しているだけで海外旅行保険が付帯されるカードも御座います。
しかしこのクレジットカード付帯保険と保険会社が提供している有料の海外旅行保険では補償範囲や補償額利用するための手順などが異なるのをご存知ですか?
トラブルに遭ってから「思っていたのと違った。。。」という事にならないようどのような特徴があるのか理解しておく事か大事です。
一口に「旅行保険」と言っても、かかる保険料や補償範囲・補償金額などその種類は多岐に渡ります。
大きく分けると保険会社が提供する保険と
クレジットカードに付帯する保険の2種類がある事を覚えておきましょう。
さらにクレジットカードの海外旅行保険には、カードを保有しているだけで自動的に付帯する保険と旅行前にカードを利用することで初めて付帯する保険があります。
また海外旅行と国内旅行でも保険が分かれています。
まずはそれぞれの違いをしっかりと理解する事が大事です。
クレジットカードに付帯されている海外旅行保険と保険会社が用意している海外旅行保険には大きく3つの違いがあります。
保険料
クレジットカードに付帯される保険の場合、
基本的に保険料などがかかることはありません。
(ただし一部有料のオプションとして海外旅行保険が用意されているケースもあります)。一方保険会社の海外旅行保険は保険料が発生し旅行日数や補償額によって金額が変動致します。
補償範囲
一般的にクレジットカード付帯の保険よりも保険会社の保険のほうが手厚くなります。
ただし詳しい補償の内容はそれぞれの保険や付帯サービスによって異なるので、
一概に「どちらがどのくらい優れている」と言う事は出来ません。
申し込み方法
クレジットカードの場合は特別な申し込みをしなくても
「カードを保有しているだけで保険が自動的に付帯される」あるいは
「クレジットカードで旅費などを支払う」事で保険が付帯されます。
どちらの条件で保険がスタートするかはカードによって違います。
保険会社の場合は渡航先や渡航日や補償内容などを指定した上で別途申し込みをする必要がある為にやや手間がかかってしまいます。
クレジットカードの海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
先に説明した「持っているだけで保険が自動的に付帯される」のが自動付帯、「クレジットカードで旅費などを支払う」事で保険が開始されるのが利用付帯と言います。
自動付帯の場合は特別な手続きをしなくても補償が受けられる為、とても手軽です。
利用付帯の場合は旅行のツアー代金や飛行機・電車の料金などその旅行に必要な費用をカード払いにする事で海外旅行保険が利用出来るようになります。
海外旅行保険の補償内容は大きく7つに分ける事が可能です。
補償内容を知ることは、各々に必要な補償金額がいくらなのかを検討する際の手がかりにもなります。
安易に保険を選ぶのではなくきちんと内容を理解する事が大事です。
特にクレジットカード付帯の保険では全てが補償されないケースが多いので、注意が必要です。
保険料
旅行中の事故による怪我が原因で、一定期間内に死亡してしまった時に保険金が支払われます。
クレジットカードに付帯されているケースも多くあります。
「海外旅行保険最大2,000万円」などと書いてある場合多くはこの「傷害死亡」に対する補償を指しております。
後遺障害
旅行中の事故による怪我が原因で、一定期間内に後遺障害になった時に保険金が支払われます。
こちらもクレジットカード付帯保険の補償内容として良く目にする内容です。
傷害治療補償
旅行中に負った怪我の治療費用に関する補償です。
海外では病院で治療を受ける際に非常に高額な治療費が必要になるケースも多々あります。万が一の為の保険はかけておくべきだと言えるでしょう。
クレジットカード会社の付帯保険の場合は傷害治療補償がない場合もあるので、必ず確認する事が大事です。
疾病治療補償
旅行中に病気治療のために病院にかかったときのための補償です。
病気で治療を受けた場合も高額な医療費を請求される可能性があります。
傷害治療補償とともに重要な項目です。
かなり高額になる可能性を考慮し出来るだけ手厚い補償が受けられるようにしておくと安心です。
クレジットカード付帯の保険では疾病治療補償が付いていたとしても金額の上限が低めです。
複数枚を利用して「重ねがけ」する事をお勧め致します。
救援者費用
海外で入院することになった場合、日本から家族が看病に行くケースもあります。
そういう場合の費用が「救援者費用」です。
また行方不明になってしまった場合の捜索費や病院にヘリコプターで緊急搬送された場合のチャーター費用なども含まれます。
賠償責任
旅行中に同じツアー客の人に誤って怪我をさせてしまった場合やお土産店の品物を破損してしまった場合、ホテルで過失による水漏れを起こして損害賠償請求をされた場合などに備える保険です。
携行品損害補償
スリや盗難によって財布やスーツケースを失ってしまった場合や、持って行ったカメラを誤って壊してしまった場合などに利用できる補償です。
パスポートが盗難されたときの再発行費用にも使えるので「海外でスリや盗難の被害に遭わないか心配。。。」という方は携行品損害補償が付いている保険を選ぶ事を推奨致します。
クレジットカードによって付帯される補償の内容は異なります。
自動付帯のクレジットカードと利用付帯のクレジットカードについてそれぞれどのような補償内容が受けられるのか一覧表でチェックしてみましょう!
自動付帯のクレジットカード
海外旅行保険が自動付帯されるクレジットカードの中には傷害・疾病治療補償が付いていないものや後遺障害補償・携行品補償が無いものなど、7つの要素を満たさない保険も存在します。
表を見ながらそれぞれのカードを比較してみましょう!
7つの要素だけを見ていると、すべてを網羅しているエポスカードがいいように思えるかもしれません。
しかしJALカードは早割運賃サービス「先得」が利用できますし、学生ライフカードには海外旅行でのショッピングキャッシュバックがあります。
「保険以外のプラスアルファ要素」についても見逃さないようにしましょう!
補償金額もエポスカードはまんべんなく補償が受けられる反面、傷害死亡補償については金額が低めに設定されています。
家族がいる方など十分な補償を受けたいと考えている方にとってはやや物足りない可能性があります。
どれかひとつだけを見るのではなく総合的に補償内容を確認した上で「自分が何を重視するか」を意識して選ぶ事が大事です。
利用付帯のクレジットカード
利用付帯カードは全体的に自動付帯のカードよりも補償内容が手厚くなっています。
持っているだけで補償を受けられる自動付帯のカードの方が利用付帯のカードより気軽に利用できることは間違いありません。
しかし補償内容のことまで考えると、利用付帯のカードにもメリットがあると言えるでしょう。
そこでオススメなのが、「旅行代金を利用付帯のカードで支払い自動付帯のカードと重ねがけする」という使い方です。
傷害・疾病治療補償や救援者費用・賠償責任・携行品損害補償などは重ねがけ出来るので両方のカード付帯保険を賢く利用しましょう!
海外旅行保険が自動付帯されるクレジットカードについてよくある質問とその答えを纏めました。
こちらで事前に疑問を解消し安心して海外旅行を楽しみましょう!
Q1:「キャッシュレス診療」で保険を使えるカードはあるの?
A:キャッシュレス診療が利用できるのは
・ライフカード
・エポスカード
・JCBカード
・セゾンカードなどです。
傷害や疾病の治療にかかった費用の補償は一度自分で立て替えておいて、後から請求するタイプのものもあります。
しかし数百万円におよぶ可能性がある治療費を一時的にとはいえ立て替えるのは難しいというケースがほとんどでしょう。
そういうときに便利なのがキャッシュレス診療です。
これが使える保険が付帯されていれば窓口で立て替え払いをすることなく最初から保険適用で治療を受ける事が可能です。
Q2:複数枚クレジットカードを持てば補償額は上乗せできるの?
A:傷害死亡と後遺障害以外は補償額を上乗せすることが可能です。
特に傷害治療と疾病治療に関しては高額な補償が必要になる可能性が御座います。複数のクレジットカードを持つことで補償を充実させて万が一に備えましょう。
Q3:学生におすすめのクレジットカードはある?
A:学生専用ライフカードがオススメです。
学生専用カードは利用者を学生に限定することでさまざまな特典を用意してくれるというものです。
中でも学生専用ライフカードは、海外でのショッピング利用で現金5%がキャッシュバックされるという大きなメリットを持っています。
傷害治療補償・疾病治療補償も200万円ずつ付いており、しかも自動付帯なので「実は保険対象外だった」という心配もありません。
Q4:1枚で家族にも適用されるクレジットカードはある?
A:家族にも適用されるクレジットカードは基本的にゴールドカードとなっています。
ゴールドカードは一般カードに比べて付帯される海外旅行保険の内容も手厚くなっており、家族の補償まで1枚でカバー出来るものもあります。
一般カードの場合は残念ながら本人のみの補償というケースが殆どです。
・クレジットカードの海外旅行保険には「利用付帯」と「自動付帯」の2種類がある
・補償内容や適用条件はそれぞれのカードによって異なる為、自分に合ったものを選ぶ
・傷害死亡・後遺障害以外は「重ねがけ」が可能なので複数枚を利用するのがオススメ
※価格はすべて税抜です。